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2023年10月29日発売
ホンマタカシの写真は、1990年代からずっと私たちの身近に存在している。スクラップ・アンド・ビルドを繰り返す東京のまち、押し寄せては引き返す海の波、森の中に生えるキノコ、どれも一見いつも変わらないようで、実は常に変化しているものに目を向ける。 彼は一回の撮影で、数回しかシャッターを押さない。彼は、自分の写真がメディアによって変わるのをよしとする。彼は平気で嘘をつく。写真の嘘が真実に見えることを楽しむ。ホンマの写真は常に流れているのだ。「回顧とか総括みたいなの、やなんだよね」。権威的な予定調和を厭う写真家のそんな言葉から始まったこの特集は、ここ数年の作品と日記と他者との対話、そして他者からの言葉をバラバラに組み合わせた。近づいたと思ったら遠ざかる。そんな存在の“いま”を掴もうとしたらスクラップブックのような1冊になった。
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Takashi Homma, Heritance Ahungalla by Geoffrey Bawa, 2017
『行旅死亡人』(2016年、記事切り抜きと写真、サイズ可変)
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Vol.130
Vol.129
1890 - 1976 ニューヨーク生まれ。スティーグリッツらとの親交を通じて、16年に「291ギャラリー」で初個展開催。1950年フランスへ移住し、各国を旅して写真集を発表。
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1991年生まれ、東京都在住。 日本大学芸術学部写真学科卒業。セルフポートレイトや 自己の体験を中心に作品制作を行う。2012年写真新世紀 佳作(椹木野依選)、2016年TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 選出、2019年SHINESファイナリスト。
1984 - イタリア・トリノ生まれ。現在は、リスボンとマドリッドを拠点に国際的にアーティストとして活躍し、2011年から2017年までマドリッドのBlankPaper Escuelaで教鞭を持つ。
1966年、オランダ生まれ。1996年、ヨハン・クレーマーとともに広告代理店、 KesselsKramerをアムステルダムとロンドンに設立。現在はアムステルダムを拠点とし、写真を専門とするアーティスト、デザイナー、キュレーターとして活動する。他者が撮影したありふれた日常的な写真、一般的に失敗とされる写真を“再利用”した写真集など出版物は多数。2016年、ドイツ証券取引所写真財団賞を受賞。
1990 - 京都府生まれ。主な個展に「Untitled Photographs」(OFF Gallery/2015)、主なグループ展に「DER GREIF A Process 2.0」(Festival Center/2016)などがある。2018年、JAPAN PHOTO AWARDシャーロット・コットン(エディター)賞、デヴィット・トロ(DIS)賞を受賞。2019年KYOTOGRAPHIE内、KG +などでグループ展に参加。
毎号10名以上の写真家をセレクトし、贅沢に作品を見せるアートフォトマガジン。写真家は巨匠から若手まで、テーマは写真をめぐる深い歴史の話から最新情報まで、さまざまな切り口で写真の魅力に迫ります。
IMAオリジナルの写真集レーベル。新進気鋭の若手作家を中心に写真集を制作しています。
“LIVING WITH PHOTOGRAPHY”をテーマに、さまざまなアプローチで日常の中でアート写真と親しむ提案をするプロジェクト。「見る」「読む」「買う」「飾る」「学ぶ」あらゆる角度から余すことなく写真を楽しめるプラットフォームです。
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